未来につながる森静けさの森アートプロジェクト

ART PROJECT for the Forest of TRANQUILITY
「未来につながる森」 は、
森全体を舞台にした多様なアート体験の場であり、
自然と人、テクノロジーが交差するインスタレーションが点在し、
パフォーマンスやワークショップも展開される。
森に響く音、風に揺れる光、時間とともに移ろう影など、
来場者は環境と一体になりながら、未来を思考するアートを体験する。
ここでは、森が単なる背景ではなく、
いのちのネットワークとしてアートと結びつき、
未来への感覚的な気づきを生み出す。
「未来につながる森」 は、森全体を舞台にした多様なアート体験の場であり、自然と人、
テクノロジーが交差するインスタレーションが点在し、パフォーマンスやワークショップも展開される。
森に響く音、風に揺れる光、時間とともに
移ろう影など、来場者は環境と一体に
なりながら、未来を思考するアートを
体験する。
ここでは、森が単なる背景ではなく、いのちのネットワークとしてアートと結びつき、
未来への感覚的な気づきを生み出す。

OUTLINE

「静けさの森」 は、大阪・関西万博会場
となる夢洲で、万博のテーマ
「いのち輝く未来社会のデザイン」
象徴として、会場の真ん中に位置
しており、万博記念公園をはじめ、
大阪府内の公園等から将来間伐予定の
樹木なども移植し、新たな生態系を
構築しております。
開園時には、約1,500本を超える樹木が
芽吹き、新緑のなか来場者を迎えます。

中央にある直径20mほどの池を囲むように、
万博記念公園をはじめ大阪府内の公園等から
将来間伐予定の樹木など約1,500本を移植しており、周辺の森で枯れゆくいのちを再生し、
生態系との共創を象徴する空間です。
森は自然に育った不揃いの樹木を
組み合わせることで多様性を表現しており、
会場の様々なパビリオンをつなぐ役目も
果たします。

広さ
約 2.3ha
樹木本数
約 1,500 本
水景施設
池1ヶ所 / 水盤3ヶ所
樹種
アラカシ / イロハモミジ /
エゴノキ /
クヌギ /
コナラ / ヤブツバキ /…
移植元公園
万博記念公園 / 服部緑地 /
久宝寺緑地 /
大泉緑地 /
鶴見緑地 / 大阪城公園 /…

静けさの森アートプロジェクト

静けさの森を舞台に、大阪・関西万博の主要テーマ
「平和と人権」 「未来への文化共創」 「未来のコミュニティとモビリティ」
「食と暮らしの未来」 「健康とウェルビーイング」 「学びと遊び」
「地球の未来と生物多様性」 の7つのテーマで、アーティストが手がける
アート体験やイベントを実施いたします。
テーマ事業プロデューサー宮田裕章、会場デザインプロデューサー藤本壮介、
ランドスケープデザインディレクター忽那裕樹、
アートディレクターの長谷川祐子らが手掛けます。
喧騒から離れた新しい命が芽吹く静かな森の中で、
"いのち"をテーマにした様々な体験を通じて、
来場者は地球や自分自身の"いのち"に思いを馳せることができます。

静けさの森を舞台に、大阪・関西万博の主要テーマ「平和と人権」 「未来への文化共創」
「未来のコミュニティとモビリティ」
「食と暮らしの未来」
「健康とウェルビーイング」 「学びと遊び」
「地球の未来と生物多様性」 の7つのテーマで、アーティストが手がけるアート体験や
イベントを実施いたします。
テーマ事業プロデューサー宮田裕章、
会場デザインプロデューサー藤本壮介、
ランドスケープデザインディレクター
忽那裕樹、アートディレクターの長谷川祐子らが手掛けます。
喧騒から離れた新しい命が芽吹く静かな森の中で、"いのち"をテーマにした様々な体験を通じて、来場者は地球や自分自身の
"いのち"に思いを馳せることができます。

ART / ARTIST

世界の名だたるアーティスト 名が手掛ける5つのテーマを題材にしたアート体験

地球の未来と生物多様性

■参考作品​ 地球の未来と生物多様性
■参考作品​ 地球の未来と生物多様性
1 地球の未来と生物多様性
円柱状の空間に多様な植物が生い茂り、上から見るとホールケーキを十字に切ったような形になっている。切り目である通路を進むと、両側面に配置された鏡が自分自身や空、森を映し込み、無限に広がるような錯覚を体験できる。さらに外側に回り45度などの位置に立つと、目の前も鏡となっており、多様な植物の中に溶け込んだかのような感覚を味わえる。まさにエルリッヒ特有の「鏡や構造を用いた視覚のトリック」が、多様性と自然との一体感を生み出し、新たな認知的体験へと人々を誘うのである。
人々は“空へ無限に続く感覚”と“多様性の中に身を委ねる感覚”を味わうことで「新しい見方」に気づき、身体的・精神的・社会的なウェルビーイングをより深く考えるきっかけを与えてくれる。
ステファノ・マンクーゾ and PNAT
レアンドロ・エルリッヒ
1973年アルゼンチン生まれ。パリ、ブエノスアイレスを拠点に活動。過去20年間、彼の作品は国際的に展示され、ヒューストン美術館、ポンピドゥー・センター(パリ)、金沢21世紀美術館など多くの施設に収蔵されている。現実の知覚的基盤と、視覚的枠組みを経て私たちが無意識のうちに常識と考えてしまっている世界観を作品体験を通じて問い直す。美術館やギャラリーの空間と日常的な経験との間の距離を縮めるとともに、私たちが信じているものと私たちが見ているものとの間に対話を生み出すことを試みている。

平和と人権

平和と人権
平和と人権
1 平和と人権
地面に掘られた穴の底に鏡を仕込むことで、空を映し、まるで空の雫をためるかのように見せる詩的なコンセプトをもつ作品。作品は会場内の静けさの森の泉につながる四叉路の2箇所に設置されている。「空」というあらゆる人々に開かれた“共有の風景”を見つめながら、社会や国境を超えたつながりへの意識を高めることで、平和について思いを巡らせるような体験をつくり出している。
オノ・ヨーコ
オノ・ヨーコ
1933年に東京で生まれた影響力のあるアーティスト、ミュージシャン、活動家です。1960年までにニューヨークのアートシーンの重要な人物となり、「カット・ピース」や「グレープフルーツ」などの先駆的な作品を制作しました。1968年には、夫のジョン・レノンと共にアート、音楽、活動においてコラボレーションを始めました。オノはグラミー賞を受賞した「ダブル・ファンタジー」を含む多数のアルバムをリリースし、彼女の作品はMoMA やテート・モダンなどの会場で展示されています。70年以上にわたるキャリアにおいて、オノのアーティストおよび活動家としての仕事は依然として特異に重要であり、アーティストと観客の境界を挑戦し続けています。

学びと遊び

学びと遊び
学びと遊び
学びと遊び
学びと遊び
今回展示する「La Déraison」は、ひと目には普通の彫刻のように見えながら、人肌のような温かみをもつ点が特徴的だ。実際には“生き物”ではないにもかかわらず、その微妙な差異が観る者に「これは何なのか」「どこまでが生きていると言えるのか」という問いを喚起する。
さらに同じ展示空間で「Idiom」というマスク型の立体作品を用いたパフォーマンスが行われる。マスクを被ったパフォーマーは明確に生きている人間であるはずが、まるで生命感を失ったオブジェのようにも見える瞬間もある。また周囲の情報を認識してマスクが発する音も人間には理解することができない。Idiomを被ったパフォーマー同士では会話が成立しているように見えるが、その真偽すら人間には判別し難い。こうした空間における体験において「生きている/生きていない」という一般的な区分は一層曖昧化し、私たちが普段どのように“生命”を捉えているのかを深く問い直す機会となるのだ。
こうした違和感や揺らぎが、ユイグの作品の核心ともいえる。
ピエール・ユイグ
ピエール・ユイグ
1962年フランス・パリ生まれ。現在はサンティアゴを拠点に活動。その作品は国際的に知られ、世界各国の様々な展覧会で紹介されている。最近の主な個展に「Liminal」プンタ・デッラ・ドガーナ、ヴェネツィア(2024)/ リウム美術館、ソウル(2025年) 「UUmwelt」サーペンタイン・ギャラリー、ロンドン(2018年) 「ソトタマシイ」太宰府天満宮(2017)など。2017年ミュンスター彫刻プロジェクト”After a Life Ahead”、2015年メトロポリタン美術館ルーフガーデンプロジェクト、2012年”Untiled” dOCUMENTA (13)など大規模プロジェクトも多数手がける。2019年には「岡山芸術交流2019 もし蛇が」の芸術監督に就任。作品はポンピドゥー・センター、ニューヨーク近代美術館などに所蔵されている。

未来のコミュニティとモビリティ

未来のコミュニティとモビリティ
未来のコミュニティとモビリティ
未来のコミュニティとモビリティ
樹液が幹を流れる音を科学的な音波データから変換した、音と光による作品。木が酸素と二酸化炭素を調整する気孔の働きを模倣しており、キネティックが開閉することで光と影の効果を強調する。植物の視点から世界を見るユニークな体験で、“植物として生きる”とはどういうことかを直感的に感じ取ることができる。このアートを体感し、植物の仕組みに耳を澄ますことで、人間中心主義の世界観が問い直され、より広い生命観や時間軸で世界を捉えることができる。
ステファノ・マンクーゾ and PNAT
ステファノ・マンクーゾ and PNAT
ステファノ・マンクーゾ(フィレンツェ大学教授)は、植物神経生物学の創始者であり、この分野における世界的権威でもある。​
植物神経生物学は、生命の階層の全層における信号伝達とコミュニケーションを探求する学問。ステファノ・マンクーゾは国際学術誌に300以上の科学論文を発表している。最近の展示は以下が含まれる。
【「ザ・フローレンス・エクスペリメント」(カーステン・ホラーとの共作)、パラッツォ・ストロッツィ(2018年、イタリア)】、
【「植物の国」、第22回ミラノトリエンナーレ(2019年、イタリア)】、【「レオナルドの植物学」(フリトヨフ・カプラとの共作)、(2019年、イタリア)】、【「シンビオジア」、カルティエ現代美術財団(2019年、フランス)】、【「エコントィヌーム」
(ティス・ビアステカーとの共作)、NXTミュージアム(2021年、オランダ)】、【「相互援助」、ヴェネチア建築ビエンナーレ(2021年、イタリア)】、【「トーキング・ゴッド」、タイ・ビエンナーレ(2022年)】
PNATは、ステファノ・マンクーゾが率いる学際的なチームで、アート、科学、テクノロジーを融合させ、革新的なインスタレーションを制作しています。持続可能性とエコロジカルな意識に焦点を当てたPNATの活動は、自然と先進技術の交差点を探求しています。
また、環境問題と地球の未来についての考察を促す革新的なプロジェクトの開発も行っています。
PNATは、最先端のテクノロジーと自然の要素を組み合わせることで、私たちを取り巻く世界とのつながりについての理解を深めます。2025大阪・関西万博では、PNATは自然、科学、人間の創造性の調和のとれた関係というビジョンを提示し、来場者を示唆に富む没入型の体験に引き込みます。

健康とウェルビーイング

健康とウェルビーイング
健康とウェルビーイング
健康とウェルビーイング
「Conviviality」は、種間関係の代替モデルを提案する作品です。
繊細なワイヤーで吊るされた12の彫刻は森の生態系の機能も持ち、
鳥やクモ、昆虫などのさまざまな生き物が相互交流する
有機的プラットフォームの役目を担う。
多様な専門家との協力のもとに開発された「Conviviality」は、「静寂の森」の上に浮かぶ生物多様性の雲として景観を創出している。
トマス・サラセーノ
トマス・サラセーノ
トマス・サラセーノはアルゼンチン生まれでベルリンを拠点に活動するアーティスト。
そのプロジェクトは生命体や生命形成と対話し、資本新世における支配的な知識の再考を促す。20年以上にわたり、Museo Aero Solar(2007-)やAerocene Foundation(2015-)など、環境社会正義に向けたオープンソース、集団的、学際的なプロジェクトを主導してきた。『Arachnophilia』(2018-)は、クモ恐怖症と資本新世を超えるための10年にわたる研究を発展させた作品である。サラセーノは、人間、テクノ、生物多様性のより均等なバランスを追求するために、コミュニティ、研究者、機関と協力している。マサチューセッツ工科大学(MIT)、フランス国立科学研究センター(CNES)、ゲーテ・インスティトゥートでレジデンシーを行い、COP20、COP21、COP26では介入を行った。彼の作品は、メトロポリタン美術館、パレ・ド・トーキョー、サーペンタイン・ギャラリーなど、世界中の主要施設で展示されている。

PROGRAM

トップアーティスト陣が手がけるイベント
万博期間中に開催されるテーマウィーク
連動し、宮田裕章と
他のテーマ事業
プロデューサーらの万博関係者との
対話イベント、
世界トップクラスのシェフとの食のセッションイベントも開催いたします。

7 未来への文化共創 Dialogue for Co-innovation

宮田裕章と他のテーマ事業プロデューサーをはじめとする万博関係者との、テーマウィーク連動の対話イベントを開催予定です。

  • 「いのちを育む」河森 正治
  • 「いのちを守る」河瀨 直美
  • 「いのちをつむぐ」小山 薫堂
  • 「いのちを拡げる」石黒 浩
  • 「いのちを高める」中島 さち子
  • 「いのちを磨く」落合 陽一

and more

6 食と暮らしの未来 食を通じて人々をつなげる体験

5つのテーマで世界トップクラスのシェフとの食のセッションイベントを
開催いたします。各テーマに即したトークイベントや企画で食を通じて人々をつなげる体験になります。

NEWS

2025.4.18
静けさの森アートプロジェクト特設サイトを開設しました

PRODUCER

テーマ事業
プロデューサー
企画・監修・共同
キュレーション

宮田裕章
会場デザイン
プロデューサー
企画・監修
藤本壮介
ランドスケープデザインディレクター
忽那裕樹
アートディレクター
長谷川祐子